「介護医療院」で安らぎのある生活を

新しい高齢者向け施設「介護医療院」のメリット

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介護医療院のメリット、デメリット

2018年4月から新たに設置されることとなった介護医療院は、「医療施設」である介護療養型医療施設とは違って「生活施設」です。1部屋の定員が4人以下で1人に対する面積が8平方メートルと、1人あたり6.4平方メートルが基準の病院よりも広い基準が設定されています。では、生活重視の介護医療院が新設されることで、高齢者にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

介護医療院のメリット、デメリット

介護医療院のメリット

介護医療院の最大のメリットは、介護を必要としている高齢者が介護ケアを受けながら医師や看護師による医療ケアを受けられることです。たんの吸引や経管栄養などが必要な人でも利用できるので、急な容体の変化に備えることができます。病院に併設されているタイプの介護医療院ならば、病院との連携が必要になったとき迅速に対応してもらえます。介護医療院には理学療法士や作業療法士も配置されていることから、QOL向上のためのリハビリも受けられます。
高齢化が進むと問題になるのが在宅介護や在宅療養の問題です。これまでは、医療ケアの必要性がほとんどない高齢者の入所によって病床が埋まるという現象が起きていましたが、今後は医療ケアが必要な人が適切に施設を利用できるようになるので、老後に対して抱く不安を解消する助けにもなるでしょう。快適さを重視して整備された場所でケアを受けられることにより、高齢者が心穏やかに生活できるようになるのも大きなメリットです。

介護医療院のデメリット

介護医療院のデメリットは、食費や居住費が高額になる可能性があることです。利用者は、介護保険の負担金だけではまかないきれない部分を、入所している限り支払い続けることになります。長い入所生活で支払いが困難になってしまう人もいます。費用についての悩みは、手に負えない状況になってしまう前に生活相談員に相談することが大切です。もう一つのデメリットが、生活空間で感じる不自由さです。介護医療院は機械的にケアを受けるための施設ではなく、住まいとしての施設に重点を置いて新設された施設なので、かつての介護療養型医療施設に比べると快適な環境です。しかし、相部屋がほとんどであることは以前と変わらず、プライベートに配慮しているとはいえ簡単な仕切り程度なので物音は聞こえます。個人の空間を大切にしたい人にとっては、どこまで環境を整備しても落ち着いて生活できない可能性があります。施設側のデメリットとしては、介護医療院という施設になることで病院ではなくなってしまうことです。医師も看護師もいる環境なので機能的には病院のようなものですが、介護医療院についての正しい理解がないと施設としての基盤が安定しないかもしれません。

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介護医療院で求められる人材は?

介護医療院では、介護や医療のさまざまな分野で働く人の割合が決められています。介護職の場合、入所者1人に対してI型なら5人、II型なら6人です。介護医療院に向いているのは、観察力や協調性があり、職場の仲間とのコミュニケーションが円滑に取れる人です。また、看取りについての知識を取り入れておくことも大切です。看取りにおいて大切なのは、終末期にある入所者の尊厳を第一に考えて介護に取り組むことです。

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